補足しておきますと、
ネットを使わなくても生活できるという意見があるとは思います。
それはその通りですが、ネットが生活を便利にしているという今の状態は無視できないことです。
下記のブログの最後の段落、
とりあえず、漫画やアニメの女キャラの名前でイメージ検索したら、エロ同人画像がわらわらと出てくる現状は、どげんかせんといかんと思うよ。
http://anond.hatelabo.jp/20090518131333
というのは、本当に考えなければならない事で、「ネット使わなければいいじゃない」とは言い難い時代になってしまっているという認識は必要だと思うのです。
ネット通販だけでなく、交通情報、生活圏の情報、それだけでなく公共機関(役所なども含めて)にアクセスできるツールであり、それが一般的に認知されてきた時代であるということを。
そして将来的には、ネットでなければその手の情報がほとんど手に入らなくなるという時代が来るというのもあり得るわけです。
性的被害を受けた人が、その手の情報が氾濫しているからとてもネットを使えない、なんて言わざるを得ない現状は、問題じゃないのかなぁと。
フィルターというのもありますが、そのやり方を知るためにもっとも効率的な方法がネットであったりするわけで。
例えば移住登録をネットでできたりするわけですが、性的被害を受けた人は、わざわざ役所まで行かなければならなくなってしまったりするような事態になりかねないのです。
それを「しょうがないじゃない、ネットはそういうところなんだから」で片づけるのはちょっと拙いと思うのですよ。
ネットは、同人に限らず個人的なことをもコミットできるという、ある意味でマイノリティにとってとても嬉しいツールであったのですが、それがこれほど一般化してしまった場合、そのための配慮はやはり個々人が考えなければならないとは思います。
私も、このネットを使って現実では口に出しづらいような同じ趣味の人たちを見つけることができたりして、楽しんできた者ですから。
そのように、楽しんできた者の一員として、やはり考えるべき事柄だと思うのです。
もっとも、解決策が提示できるわけではないのですけれども……。そこが辛いところでもあったり。
さらに追記しておきますと、
そういった言説や商品を、ネットから削除するべきだというふうには思いません。
むしろ、被害に遭われたりした人たちに対してフォローをきちんとするべきだと考えています。
フィルターの使い方へのアナウンス、そもそもそういった人たちにちゃんと届くようなアナウンスなどを考慮するべきだろうと。
ここら辺は社会的な関わりを必要とする課題でしょうが、やはりそこを通るべきだと思っています。